シュガーケーン(SUGAR CANE)

自らのルーツを辿ることで生まれた、日本謹製のサトウキビデニム

シュガーケーン

シュガーケーンを展開する東洋エンタープライズの前身、港商会は戦後まもなくして創業し、米軍駐屯地のPX(売店)にスカジャンなどを納入する業者であった。

現在はアメリカンクローズのトータルメーカーとして人気を博している。そのなかのデニム&ワークラインであるシュガーケーンが誕生したのは1975年のこと。

そして1990年代のヴィンテージブームを経て、今日では独自の素材使いとデザインで魅せるプロダクトも多く提案するようになった。さてシュガーケーンの邦訳はサトウキビであるが、同社は「ブランド名のルーツからデニムは作れないだろうか」という発想のもと、サトウキビの繊維を用いた生地でジーンズ作りを行っている。

素朴な風合いと良い意味でのゴワつき感が特徴のこのマテリアルは、世界に類を見ない完全オリジナル。

また原料の産地である沖縄やハワイの藍染めを施したり、それらの土地をイメージした個性的なディテールを採用したりと、“アメリカ的”ではないスタンスも実に興味深い。

自らルーツを掘り下げることで辿り着いた唯一無二のジーンズ、そこにはレプリカの先にあるデニムの新たな可能性が秘められている。

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