ブルーブルー(BLUE BLUE)
代官山ファッションの祖
1979年、ハリウッドランチマーケットが代官山に店を開いた。当時ファッションのかけらもなかった場所で、お香の匂いがするユーズドのジーンズやアロハシャツに囲まれた環境の中、1984年にヴィンテージを再現したオリジナルデニムという未知の領域に着手。それがブルーブルーの始まりである。
ただ、古着が穿きやすく色落ちが美しいのは、繊維の付着率が低下し、生地が劣化しているから。その表情を新品で作ることは築数年の経った家を新築で建てるようなもの。古着を知り尽くした集団ゆえに、納得のいくものが作れなかったのだ。
職人と話し合い、試行錯誤を繰り返す中で1980年代も終わりかけの頃、ようやく後世に残る一本が完成した。それがXXをベースにアレンジされたPP-4である。
長いスラブ糸を使い、縦はローブ染色を繰り返し、横糸はタンニン染めすることで風合いある表情を実現したのだ。トレードマークのバックポケットのステッチもこのときに採用されている。今でこそ数え切れないデニムウエアを展開するブルーブルーで、まさに原点と言える
PP-4XX。それは昔から変わらない店内に、変わらない価格で今も変わらず並んでいる。