リーバイス (LEVI’S)
リーバイスの歴史はジーンズの歴史である。リーバイスが歩んできた150年以上による長い歴史が現在、誕生してから50億本以上が生産されるほど世界中で愛されているジーンズを生み出した。
リーバイスは、1853年に現在のドイツ生まれの創業者リーバイ・ストラウス氏によってアメリカ・サンフランシスコで雑貨店としてスタートした。
ヤコブ・デイビス氏と出会い、1873年よりデニムをパンツ素材として使用を始めた。本格的なジーンズ作りの開始である。以後、改良が施され続け、1905年にバックポケットをふたつにし、5ポケットスタイルを完成。これはが現在、キングオブジーンズとの呼び声高い501ジーンズである。
むき出しのリベットが家具などを傷つけるというクレームに対処するべく1937年には隠しリベットが開発。
そして1960年代、軍需景気が生んだ高度成長により、ジーンズの需要は戦前には比べものにならないほど伸びていくアメリカのジーンズの変換期が訪れた。。リーバイスもホワイトリーバイスの愛称で親しまれるカラージーンズ、そしてブーツカット517やベルボトム646を開発するという、素材とシルエットの両側面から時代の変化と対峙していった。このとき、501にもシルエットなどに変更が加えられていき、現在66モデルと市場で呼ばれる501が誕生した。
現在のジーンズのスタンダードとなっている補強用リベット、バッチラベル、ピスネーム、バックポケットステッチなどのディテールをはじめ、、デザインやパターン、縫製仕様、デニムにいたるまで、そのすべてがジーンズの原型となった“マスターピース・オブ・マスターピース”、それがリーバイスの501である。
当時西海岸はゴールドラッシュに沸き返っており、丈夫な労働着の需要が高まっていたことから、リーバイは頑健なテント用キャンバスでワークパンツを仕立てて販売を開始した。
リーバイスがジーンズ作りを始めた頃のアメリカは労働者たちに支えられ、そして彼らの肉体を守ったのがジーンズであった。リーバイスは金鉱夫だけではなく、カウボーイなどあらゆる労働者達が必要としたジーンズであった。
現在、リーバイスは世界中で買えるまでの規模になり、世界中の人々に愛されている。
ジーンズのスタンダードを作り上げたリーバイスは、ジーンズの起源であると同時に、ジーンズの進化をワークウエアの範疇から世界的なファッションブランドとしてジーンズをポジションニングすることに大きく貢献した正真正銘のジーンズブランドである。
リーバイスは創立150周年となった2003年に、501に変更を加え役10年ぶりにフルモデルチェンジした。501が不滅の傑作ジーンズとたたえられているのは、常に一歩先の未来を見据えながら、決して立ち止まらずに研究開発を続けるリーバイスのジーンズが、我々のライフスタイルにフィットするジーンズであり続けているからに違いない。
リーバイスのジーンズはまるで生き物のように成長していくのである。