ギャップ (GAP)
サブカルチャー発祥の地からワールドワイドな存在へ
国籍や世代、家族構成に関係なく、いまや我々のライフスタイルに欠かせない存在となっているギャップが生まれたのは、カウンターカルチャーの華が咲き誇る1969年のことだった。
しかもその震源地であり、ジーンズ発祥の地でもあるサンフランシスコが誕生の場所。
彼らはジーンズ専門店としてスタートしたが’80年代~’90年代にかけ、オリジナルのメンズ&レディス、ベビー用品やキッズウェアなど、ライフスタイルに根ざしたウェアを強力に打ち出したことで、一気にワ一ルドワイドなブランドヘと昇華した。
そのラインナップの幅広さにも驚かされるが、そのどれもが画一的なものではなく、それぞれに個性を感じさせるものばかりとなっている。
トータル的にアップタウンな雰囲気が漂うギャップのメンズラインだが、ローライズ・ブーツフィットのジーンズは、どことなく土臭さとともに、プリミティブなジーンズの魅力を醸し出している。
こうしたメリハリのあるぎゃっぷのクリエイティビティには、既成概念に捕われずに新しい文化を構築してきた、サンフランシスカンの血が今も脈々と流れているのだと、実感させられるのだ。