カトー(KATO)
脚をとおすことで初めてわかる、目だけではみえないモノ作り
京都を拠点に活動するカトーは2001年に発足したウエアブランド。
長年デニム業界に携わってきたデザイナーの名をブランド名に冠し、同氏の豊かな創造力を反映させたアイテム群を発信する。
「人が着ることで服は初めて完成する」「服は人にとって道具である」がコンセプト。
ジーンズはユーザーありきで、穿いてこそ意味があるというカトーの解釈は、脚をとおした時に初めてわかる。
優れた審美眼で選び抜かれた素材を巧みに操り、優美なシルエットを創り上げる。見た目はどこか不思議でも、穿くと驚くほど脚にラインが沿っている。また着用し続けることで変化するギミックが仕掛けられていたりと、まるでデニムが人から生命を与えられたようで愛着が生まれる。
そんなモノ作りをしているのがカトーなのだ。その魅力が集約された定番モデル20SP-03Aを見ると、一見丸みを帯びた形状が、立体裁断により脚を通すと馴染みが良い。
また生地を斜めに使うことで、穿きこむほどにフィット感が増す仕組みになっている。
とにかくカトーのジーンズを見て判断するのではなく、一度穿いてみることをオススメしたい。そのコンセプトの意義を必ずや感じ取れるだろう。